職場やコミケでなんのバイクに乗っているか聞かれた時に「ロイヤルエンフィールドのヒマラヤっていうバイクで…」と答えると、意外と多くの人がこのバイクのことを知っていて、「乗ってる人初めて見た!」というリアクションをいただくことが多いのです。
今回はそんな僕が乗っているロイヤルエンフィールド ヒマラヤ411についてご紹介します。
HIMALAYAN411のこと
試乗レビューの人すらも「ヒマラヤン」と呼んでいたのですが、一応メーカーから「ヒマラヤ」で統一するという声明がありましたので、僕もそれに倣ってヒマラヤと呼ぶようにしています。ヒマラヤンだとどうしても猫ちゃんが思い浮かんで紛らわしいのもあります…。
ヒマラヤ411はその名の通りインドのヒマラヤ山脈を踏破するために生まれたバイクです。
酸素の薄い世界最高高度の地域を走るための圧縮比を作るために、排気量は410ccでも412ccでもダメで、最適解が411ccだったことからこんなに中途半端な排気量になったのだそうです。(その中途半端すぎる排気量のせいで日本でユーザーが全然増えないのですが…)
乗り物でも道具でも、物語があるプロダクトが好きです。
スキューバダイビングとは無縁の人でも、ダイバーズウォッチをつけて「これは水深100mでも壊れないんだ…」とニンマリして幸せならそれで良いんです。別に荒地を走る予定がなくたって、ランクルに乗って冒険者の気分を日常で味わうことができるならそれで良いのです。
自分のバイクがヒマラヤを乗り越えるために開発されたというだけで、なんだか自分のバイクからラダックの気配を感じるようで、ドキドキワクワクするのです。
購入の理由
元々はキャンプや旅行で使うつもりなので、航続距離が長くて防風性が高いバイクを探していました。そうなるとアドベンチャーバイクになるのですが、アドベンチャーバイクはどれも高性能で、なんというか乗り心地が良すぎる…乗っていると「ここまで静かで乗り心地が良いならもうクルマでいいです….」という気持ちになってしまい、足踏みを踏んでいました。
そういった中でロイヤルエンフィールドの無骨でクラシカルなバイクが目に止まり、ヒマラヤ411の存在を知りました。正直メテオやクラシックも気にはなったのですが、ヒマラヤ411の計器が無二のデザインで格好良すぎたのでこちらに即決しました。
ヒマラヤ411のデザイン
これが僕が乗っているヒマラヤ411です。中古で購入した為、前オーナーがつけたものがそのままついています。エンジンガードとかナックルガードとかですね。グリップヒーターは後からつけました。
単気筒のエンジンが見えているのがたまらないのと、その下にある”R”のエンブレムが丸っこくてカワイイのです。公式からパニアケースが供給されていて、旅に出る時はそれを装備するのですが、何もつけていない状態も結構好きなので普段はサイドパニアはつけません。
フロントはスタンダードな丸目のデザインで、ナックルガードが(前オーナーが溶接が趣味だったみたいで?)ついているのですが、これがないと前からのデザインは相当シンプルです。風防は大きすぎず小さすぎず、主張しすぎないところが気に入っています。
これが購入の決め手になった計器です。まるで飛行機のコクピットのような複雑なメーターの並びが男の子の心をくすぐります。くすぐりませんか?
右下の計器はコンパスなのですが、狂っています。ちなみに外気温も普段から50℃を示していたりするのでかなり適当です。この辺りはインドクオリティかなと諦めるようにしています。
ヒマラヤ411の良いところ・悪いところ
1年乗ってみて感じたヒマラヤ411の良いところ・悪いところについて。
良いところ
- 人と被らない。珍しすぎる。
- 積載性が高い。フルパニア搭載可。
- 独特の単気筒の音がすごく良い
- ちょうどいいパルス感
- 比較的軽いので取り回しが良い
- 悪路走破性が高い。砂利とか強い。
- パーツが安い。フルパニアも安い。
- 燃費が良い。(高速込みで25-30km/lとか)
- 航続距離が長い(400km以上)
悪いところ
- そもそもあんまり売ってない
- 修理とか面倒見てくれるところが少ない
- バイクとしての高級感はない
- 単気筒なので油断するとエンストする
- バッテリーが小さい
- 計器表示がインド人並みにデタラメ
- スピードは出ない(時速120kmが限界)
まとめ
個人的にはキャンプツーリング・アウトドアツーリングにトコトコ行きたい、エモさを求めている人にとっての最適解がヒマラヤ411なんじゃないかと思うのですが、快適にアドベンチャーするならV-stromやヴェルシスにするだろうし、エモさを求めるならハーレーやトライアンフにするだろうから結局のところヒマラヤ411にした人ってそのデザインに惚れ込んで買うんだろうなぁとおもいました。
「ちょっとコンビニに」と思った時に乗る気になれるギリギリの重さなので、軽いツーリングも億劫がらずに出かけることができます。やはり750ccとかになってくると、徐々に乗るのが面倒くさくなってしまうので…。
ラダックの息遣いのようなヒマラヤ411のエンジン音が好きです。これは同メーカーのメテオやクラシックやINTとも全く違います。単気筒のドコドコドコ…という音と並んでハヤハヤハヤ…という排気音は本当に独特で味わい深いです。レビュー動画なんか見てみると聞くことができると思います。
今回は僕が乗っているロイヤルエンフィールド ヒマラヤ411のバイクレビューをしました。
また今度、バイク遍歴など紹介してみたら面白いかなと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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