12月おもしろかった本

読書

クリスマスも終わりあっという間に世間は年末ムード。

読書の秋というけれど、個人的には冬の方が読書の季節って感じがします。寒いからアウトドアもしなくなるし、日が沈むのが早いので家にいる時間が長くなるので…。

振り返って考えると、本を次から次へと読んで、それでおしまい…というのはかなりもったいないなぁと思い始めていて、個人的にアプリに記録していくのもいいけれど、せっかくならそういうのもインターネッツに共有して、フィードバックを貰うもよし、誰かの役に立つ(立つか?)もよし、文章を書く練習にもなるし、いいんじゃないかなーって思って気楽に進めていこうと思います。よろしくです。

12月はやたらと本を読んだのでざくざく紹介していきます。

奴隷の哲学者エピテトス 人生の授業

哲学者エピクテトスの哲学を漫画を交えてわかりやすく紹介する本。エピクテトスは奴隷出身の哲学者というかなり珍しい出自の人物で、おまけに足も悪かったこともあり不自由な制限の中生きていたことから、会社や人間環境などに縛られて生きている現代人の生きるヒントになるーということで買ってみました。

人々を不安にするのは、事柄それ自体ではなく、その事柄に関する考え方である

「奴隷の哲学者エピテトス 人生の授業」

考え方次第で世界が絶望的に見えたり、光り輝いて見えたりするものだから、自分が世界に対してどのような考え方の「クセ」を持つかによって人生で起きる事柄って変わってくるのかな、と考えさせられました。

(日本人)

「日本人」が考える「日本人」のイメージはすべて間違っている。それはすべて西欧社会が作ったものだからだ。「日本人的なもの」とは、よくいわれる〝世間〟(ムラ社会)ではなく、〝世俗〟(神を信じずに功利的に生きる)の方にある。実は西欧人以上に日本人は、合理的な考え方を好む民族なのだ。従来の論をすべて覆した全く新しい日本人論!

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日本人は”空気を読む”ことを重視する民族だというのは誰もが知るところですが、「水を差す」ことから関係性が変改していくーという考えを知らなかったので面白かったです。橘玲さんは「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」とか「幸福の資本論」とか本当に面白い本が多いのでおすすめです。

この本から今度は東 浩紀の書籍が気になっていて、今「訂正する力」を読んでいるところです。

ドーナツを穴だけ残して食べる方法

工学、美学、数学、精神医学、歴史学、人類学、応用化学、法学、経済学――。
大阪大学の知の精鋭たちは、果たしてドーナツを穴だけ残して食べられるのか
様々なメディアでとりあげられ、ロングセラーとなったユニーク企画の文庫化。

大阪大学の学生たちが授業の一環で作った本書は、一見バカバカしいタイトルの命題に対して、心理学者や工学者、数学者、歴史学者が挑む…というノリが好きすぎて読みました。それぞれの分野のプロフェッショナルが本気でドーナツの穴に挑むので話の内容がかなり専門的になっていって、難しい込み入った話になってたりもするのだけれど、それも含めて楽しめる一冊でした。

沈黙

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

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自由が丘の本屋さんで、中身がわからない本が売られていて、テーマが「誇り」と言うので買ってみたらば遠藤周作でした。恥ずかしながら遠藤周作の書籍は読んだことがなかったのでこれが初になります。キリシタン禁制の鎖国中の日本にキリスト教布教のためにポルトガル人が挑む!というストーリーがなかなかにドキドキワクワクで面白いです。

世界情勢のきほん

急成長しているIT大国インド、世界のリーダーの座を狙う中国、ウクライナ侵攻に突き進んだロシア――歴史をおさえると、各国の思惑がよくわかる!世界情勢を理解するうえでカギとなる主要8か国の歴史を解説しながら、各国の考え方をわかりやすく紹介。これからの世界を深く理解するための必読書です。

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世界史、特に近代史は全然勉強してこなかったのでとにかく苦手で、でも新聞やニュースを見ると「もっとちゃんと世界情勢を知りたいな」と思ったりするので、たまに勉強したくて(できるだけ優しそうな)池上彰の本を読みます。この本はロシア・イギリス・ドイツ・アメリカなどニュースでキーとなる国について非常にわかりやすくシンプルにまとめられているので大変勉強になりました。

TATTAVA vol.9

特集:それでも他人と生きていく、には。言葉はわかるが話が通じない。どうやったって人はわかりあえない。たとえそうであったとしても、私生活でも仕事でも誰の手も借りず生きてなどいけないから、どうする!?

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「それでも他人と生きていく、には」と言う見出しが素敵すぎてつい買ってしまった一冊。

野球部が坊主刈りを廃止して、炭酸飲料の禁止を取りやめたりする取り組みを引き合いに、チームビルディングがどうあるべきかーという話が面白かったです。こういうムック本(?)は絵あり写真あり漫画ありで、様々な方が寄稿しているので、一人の文章を読み続けるのとはまた違う面白さがあって良いですね。

社会は優しくないけれど 私たちには生きていく資格がある

このフレーズ、しびれました。

今は文藝春秋を買ってしまったので、それを読み切るのにとんでもない時間がかかっているのと、並行して「訂正する力」「日々憶測」などを読み進めています。またある程度読了が溜まったら1月に更新したいと思います!

それではまた!

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