
これは“撮ること”を楽しむカメラだ!!
FUJIFILMから登場したX-Halfをしばらく使ってみた。
最初に感じた結論を言ってしまうと、これは画質とかスペックの勝負というより
写真に向き合う時間そのものを変えてくれるカメラだった。
最近のミラーレスは“何でもできるカメラ”として完成度が上がってるけど、
X-Halfはむしろ逆方向。「余白を楽しむカメラ」という表現がしっくり来る。

とにかく軽量コンパクトで持ち運びやすい。
これなら女性でもスマホと一緒に持ち歩くことができる。
嵩張らないし、重くない。
カメラは何より、持ち出さないと何も始まらないのだ。

ハーフサイズが新しすぎる
X-Halfの名前の通り、このカメラはセンサーではなく、
“写真のフレーミング”がハーフサイズという少し変わった設計になっている。
フィルムのハーフカメラみたいに、縦長の構図がデフォルトになる。
最初は「なんで縦なんだ?」と思ってたけど、
実際使ってみるとめちゃくちゃスマホ的で扱いやすい。
特に街スナップでは、あえて横にしないことで
人が立ってる構図、建物、標識、光の柱がそのまま気持ちよく収まる。
横写真の呪いから解放される感じ
これが一番デカい。

過度な期待をしないこと
ダイヤルやフィルムシミュレーションを使う楽しさはそのまま。
特にX-HalfのUIはスマホとカメラの間くらいの感覚があって、
実機触ると直感的に分かると思う。
ただし、性能的にはX-S20とかX-T5みたいな“本気の写真機”とは違う。
あくまで“遊ぶためのカメラ”。
良い意味で肩の力が抜けてる。
FUJIFILMといえばノスタルジックネガやクラシッククロームで写真の雰囲気を作りやすいけど、X-Halfは「フィルム感を楽しむための画質」という方がしっくり来る。
解像感とかシャープネスで勝負する機種ではない。
でもむしろそれがいい。
綺麗すぎない写真ほど、人の記憶に残るときがある
そんなFUJIらしい思想を感じた。

買った方がいい人
X-Halfの魅力は、撮影体験そのものを軽くしてくれるところだと思う。
「良い写真を撮るぞ」というより、
“もっと写真撮ろうぜ”と背中を押してくれるカメラ。
旅行、散歩、何気ない休日、
全部がちょっとだけ写真になる日常になる。
X-Halfは、そういうカメラだった。
このカメラをこんな人に勧めたい。
・スナップ好き
・フィルム好き
・FUJI色好き
・スマホからステップアップしたい
・持ち歩き最優先
買わない方がいい人
逆にこういった人にはお勧めできない。
そもそもこう言う層はこのカメラを買わないと思うけれど…。
・作品で攻めたい
・暗所撮影が多い
・ズーム重視
・子供や動物を撮りたい
・レンズ交換したい
あるいは逆に、上記のような人でも、セカンドカメラ・サードカメラとして遊びで持っていたら絶対に楽しいし、意外と出番は多いように思われる。まあ、遊びで買うのは高いんだけどね。
まとめ
X-Halfは細かい比較レビューより、
触って感じることの方が大きい。
スペック表ではわからない“写真欲を呼び起こすカメラ”。
そういう存在だ。
これを最初のカメラとして買うというよりは、メインカメラを持っている人が次の遊び用の軽量カメラを使うために手にいれるような感じなると思った。今回紹介していない機能もまだまだあるし、僕も遊び足りない。
思っていたより本格的で遊びがいのあるカメラだった!
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